スポーツと坊主頭

ここのところ、球児の坊主頭に対する疑問の声が増えてきた。球児が坊主頭にならなければならない理由を科学的に説明してくれなんてことを言う輩もいるけど、アホかと。科学的な理由なんてあるわけねぇだろ。

ではなぜ坊主頭にするのかという私見を述べる前に、僕が若かりし頃に監督やコーチや先生たちに言われていた理由を言うとだな、あれはな、思春期真っ只中の僕たちが、野球以外のものに目を向けることで野球に対する集中力が削がれることを避けるがためになされていたことなのだそうだ。もっと簡単に言うと、お坊さんと一緒なの。お坊さんも坊主頭でしょ?あれは煩悩を無くすためだと言われている。髪の毛があると髪型をどうしようかななんてことを考えるでしょ。ムースはどれがいいかなとか、ワックスはどうしようとか、やっぱり最後はスプレーで固めないとねとかさ。そういった煩悩を無くすために髪の毛を剃るのだよ。
高校の頃のバレー部の顧問は自分が現役だった頃のエピソードを引き合いに出して、僕らの頭を剃ろうとしていた。うちは坊主じゃ無かったからね。その顧問が言うには「髪の毛があるやつらには絶対に負けないと思って気合いが入ったから勝ち進めた。」と言っていた。試合前の円陣で「ぜってー負けねぇ!」って誓うんだって。だからお前らも坊主にしろと。先輩たちが即座に反対してくれたから坊主にはならなかったけど。

ってことでそろそろ僕の私見を述べるとだな、なぜ球児は坊主頭にするのかというと、それは単に気合いが入るから。それ以外に理由は無い。「球児が坊主頭にならなければならない理由を科学的に…」なんてことを言ってるやつは、まずは自分が坊主になればいい。なれば分かるよ。自ら行動を起こすことも無く安全な場所から理屈を述べてるようなやつには一生分からん話だ。
疑問を感じたら自分で体験すること。やりもしないで理屈をこねるようなやつの話に重みは無いし、信用もならん。ってことを、生まれて一度も坊主頭にしたことが無い僕が言う。