偉い人の不祥事

アマチュアボクシングだか何だかの世界の偉い人が辞任した。報道によるともろもろの悪事を働いていたようで、それが本当ならよろしくないことだとは思うんだけど、なんだかかわいそうだなとも思えた。どうしてかわいそうだと思ったのかは自分でもいまいち分からなかったので、沈思黙考。あれだね、悪事を働いたのは彼なのかもしれないけど、それを増長させていた周りにも責任があるのに(あると思うのに)そこはクローズアップされないからだね。

浪人生の頃、足の指の間に水虫らしきものができたので父親の水虫の薬をつけたんだけど、全く快方に向かわなかった。仕方が無いので皮膚科をしらべて行ってみた。採血をするというので腕を差し出したら、看護婦さん(?)が血管が出てこないのでやりにくいと言った。僕は血管が細くていつも困らせてしまうので、「すみません、いつも採りにくいって言われるんです。」と言うと、明後日の方向から「水を飲めば血管が出るのにどうして来る前に飲んで来ないのか!」という大きな声がしたのでその方向を振り返ってみると、男の医師だった。自分の椅子に座り、こちらに背中を向けたまま怒鳴っていた。は?と思い、言いかえそうとしたら、看護婦さんたちが全員で顔を見合わせて「申し訳無い」というような顔をしていた。それを見たら、きっといつもの態度なんだろうし、なんだかこのまま収めた方がいいのかもしれないなと思え、怒りを収めた。それから数年して脱税だか何だかで潰れたけどね、その皮膚科。

ってことでだな、もちろん全部が全部とは言わないけれど、周りも悪いと思うのよ。どこかで煙が上がったら、火事になるまで見てないで、すぐに鎮火(鎮煙?)しないとならないと思うんだよね。それを怠るからそうなる。散々放置しておいて、最初は単なるKYだった人間が、完全なるモンスターに大成長してから事を起こすのもねぇ。
ボクシングのあのおじさん、そんなに悪い人じゃ無いんじゃないかなと思えてなー。