日本一の和菓子屋さん

20161220

祖師谷にある和菓子屋のそえ田さんが、来月下旬をもって閉店することにしたそうだ。日本一美味しい生菓子を作るお店だと思っているだけに残念でならない。舌癌の手術をしてから食が変わったので足を運んでいなかった。その数か月間が悔やまれる。
とても気さくなご主人でね、うちの妻ととても楽しそうにお喋りをする。もともとは僕がひとりで通っていたお店だったけれど、妻が好んで買いに行くようになってからは妻とばかり話をするようになった。おそらくご主人、ひとりで通っていた頃の僕と、妻と共にお伺いしている僕とがイコールだとは思っていないと思う。同一人物だとは思っていないだろうな。
来年のお年賀はそえ田さんの花びら餅で確定だけど、麩まんじゅうも柏餅ももう食べられないのかと思うと残念としか言いようが無い。あの素晴らしい生菓子を食べることができなくなるだなんて我が国にとって大きな損失だと思う。でもこればかりはなー。どうしようもない。ご主人のご意向を尊重しないとね。
来月の閉店までに何度通えるだろう。身体と相談だな。
和菓子屋 茶席菓子処 そえ田 | 東京都 世田谷区 祖師谷

CTと絶壁

20161214

舌癌の手術をしてから約3カ月半。昨日は術後初めてのCTによる検査を受けてきた。術後に首のリンパへ転移することが多いとのことで、その有無を確認するための検査。結果は転移無し。触診でのしこりの発見も無く、術後の経過は良好とのこと。次の診察はまた1か月後。こんなルーチン、今風に言えばルーティーンだろうけど、こんなルーチンがしばらく続くことになる。5年くらいでひと段落だろうか。3年くらいかな。
CTで撮影した画像を見せていただいたが、転移うんぬんの前に僕の頭蓋骨の形のいびつっぷりが目にとまる。僕の後頭部は所謂「絶壁」だけれど、後頭部が綺麗に平らになっているのではなく、左側頭部から斜めに平らになっているのでとても形が悪い。酷いったらありゃしない。僕が生まれてからしばらくして、母親が産婦人科の先生に息子の絶壁についてお伺いをたてたそうだが「そんなのほっとけば大丈夫ですよ。」と笑いながら言われたとのこと。いや、全然大丈夫じゃ無いんですけど。毎朝の後頭部のセットは大変だし、椅子に頭を付けて寝ることはできないし、帽子を被ったら家に帰るまで取ることはできないし、それはもう大変な苦労をしていますよ、先生。子供の頃は周りから絶壁絶壁言われましたよ。髪型にも制限がありますよ。頭を触られることに過敏に反応をしてしまう大人に育ちましたよ。もっと親身になってほしかった。もう少しだけ寄り添って欲しかった。舌癌の執刀をしてくれた先生のような寄り添い方が欲しかった。母親はドーナツ枕を導入したそうだけれど、その頃にはもう手遅れだったってことでしょうな。
絶壁には、絶壁の人にしかわからない悩みがある。苦労がある。後頭部の形を良くするシリコンのようなものがあればいいと思う。絶壁シリコン。シリコンを後頭部に注入するの。冬でも冷たくならないようなシリコンがいい。これってビジネスチャンスだと思うんだけど、どうだろう?

誰のため

20161212

舌癌の治療をしていたときもそうだし単なる腰痛のときもそうだったけれど、頼んでもいないのにおすすめの治療方法やら食べ物やら病院を教えてくれる方がいらっしゃる。その際たるものが遠隔ヒーリングだと思っている。「遠隔ヒーリングしておきました~!」って。あなたにとって良いものが、私にとって良いものだとは限らない。善意であろうことは承知のうえだけれど、そういうことは頼まれてからにしておいた方が良いと思う。

明日はほぼ一日かけて病院で検査をする予定なので、日記はお休みです。