作品と企画書

角写真(かどしゃしん)の撮影を再開させてから2週間が経った。撮影した写真の数が増えるにつれ、それに合わせるように僕の欲も増えてきた。

角写真の撮影を再開させたのは、作品づくりの意欲が湧かない昨今だけど、せめて写真を撮るという行為からは遠ざかっちゃーイカンよなと。そのためには何でもいいから撮らないとなということが理由だった。角写真であれば、角の前に立ってシャッターを切るだけで撮れるから、いちいち小難しいことを考える必要は無いから楽でいいなと思ってたんだけど、撮影枚数が増えてくることで、撮影されたそれぞれを比較することができるようになってくると、それらの違いが気になってきて、結局のところは小難しいことを考えたくなってくるんだね。これはもう性格によるものだと思う。「なんとなく」で動きたく無いんだよね。理路整然とさせたくなってくる。

他の人のことは知らんけど、僕は作品づくりは企画書づくりと同じだと考えていて、つまりは撮影に入る前に、目的、ターゲット、コンセプトを明確にすることが最重要だと思っている。それを明確にすることで、それに適した撮影場所、撮影時刻、機材、撮影方法等々が決まってくる。つまりは作品づくりのための要素を絞りこむことができる。絞られてくるから、それに従ってアウトプットされた作品には自ずと統一感が出て、要は芯の通った作品に仕上げることができる。ここがスタート地点。あとは必要に応じて諸々のアレンジを加えてやることでオリジナリティーも出やすくなるのかなと。

でもまぁ、撮り始めてまだ2週間しか経ってないから、まずは数を撮ることかなと思っている。質を上げるには量が必要で、まずはそこかなと。事実、たったの2週間だけど、なんとなく見え隠れするものも出てきているし。なのでそこを大切にしつつ、少しづつ、並行して、企画の部分を積み上げていければいいかなーと思っている。