喉元過ぎれば…

ここのところ舌癌に関する日記を読み返していたのだけれど、あれからまだ10カ月しか経っていないのに、そのときの出来事やら思いやらもろもろのことを忘れてしまっていたらしいことが分かった。「喉元過ぎれば…」というやつだ。イカンなぁ。ただ逆に言えば、日記という形で記録をしていたことは正解だったなと。それさえ無かったとしたら本当に全てを忘れているところだった。もういつでも水を飲んでもいいのにこちらから聞くまでそれを教えてくれなかったことや、シャワーを浴びてもいいのにこちらから聞くまで教えてくれなかったことや、「窒息する!」と訴えているのに「酸素来てますからー」と言って部屋から出て行かれてしまったことなど忘れていたよ。あれ?全部文句になっちゃったな(笑)。いや、でもほんと、あの病院で手術をしていただけて良かったと思っている。良い巡り合わせだったと感謝している。最初に診てくださった小さな病院の先生にも、検査をしてくれた大きな病院の先生にも感謝している。もちろん支えてくれた友達たちにも、部下たちにも、妻にも、なんだったらそこらへんに生えている草や花や雲や空にも感謝している。犬や猫やおじさんやおばさんにも感謝している。みんなありがとう。おかげで僕は元気です。今でも舌が曲がっていて喋りづらいけど元気です。元気が一番。元気があればなんでもアレだ、できるんだよ。猪木が笑えば世界が笑う。だいたいそんな感じかな?
なんだかアレな感じになっちゃったけど、妻には本当に感謝している。いつもありがとう。