歌に涙

20160216

月に一度、税理士さんがやってきます。今日がその日だったのですが、税理士さんとの雑談のなかで「歌を聴いて泣いた」という話になりました。レ・ミゼラブルが大好きで毎年見に(聴きに)行っていると。今年も楽しみで仕方が無いのだけれど、はやく来年のレ・ミゼラブルも見に行きたくてたまらないと。それまでは生きているぞと。そんなお話でした…じゃー無いですよ。歌の話ですよ、歌。テレビを見ていると芸能人が誰かの歌を聴きながら泣いていたりするけれどあんなの嘘だろうと思っていたけれど、ミュージカルを見て初めてその気持ちが分かったそうです。歌を聴いて泣いたそうです。それ分かりますか?と問われたのですが、僕も一度だけその気持ちが分かったことがありまして。
かれこれ3年ほど前になるでしょうか、帝国ホテルで行われた某パーティーにお伺いした際、ゲストとしていらしていた中島啓江さんがアカペラで数小節のみ歌われました。僕の記憶が確かであれば、会場内をマイクを持った司会者がまわっており中島啓江さんにマイクを向けたところ「私は歌でお祝いを」となって歌われたのだと思います。それがもう素晴らしくて。プロってすげぇなと。オペラってすげぇなと。中島啓江さんってすげぇんだなと。何といいますか、胸を丸太で突かれたような衝撃を受けました。歌で感動させられるだなんて、初めての経験でした。
あれ以来、歌を聴きながら涙を流している芸能人を見ても、ヤラセやイメージアップとしてでは無く、本当に泣いているのかもしれないと思うようになったのでした。僕もようやく人の心が持てたようです。終わり。