カーキ色論争決着の巻

心にもやっとしたものを抱えたまま生活をしている人は少なく無いと思う。御多分に漏れず僕もいくつかの「もや」を抱えたまま生活をしてるんだけど、そのうちのひとつが「カーキ色」に関すること。僕が思うカーキ色と、広く一般で言われているカーキ色とが違うものなのよ。これが原因で前の妻と喧嘩したことあるもの。絶対に僕が正しいと思ってたんだけど、そのときは夫として折れたの。それくらい、世間一般でいうカーキ色と僕が思うそれとの認識には差があるのよ。
具体的に言うとだな、僕が思うカーキ色とは土の色。黄土色っぽい色がカーキ色。世間一般のカーキ色って緑がくすんだ色でしょ。それ、カーキじゃ無いから。カーキはあくまでも黄土色っぽい色のことで、世間様の言うカーキとは、正しくはダークグリーン、もしくはオリーブドラブだから。なぜ僕がそう言い切れるのかというと、子供の頃によくプラモデルを作っていてだな、プラモデルってのは組み立てたら終わりでは無く、別途購入した塗料を使って色を塗るものなのだよ。その塗料でよく使っていたのがカーキとオリーブドラブなの。ホントによく使ってたから、言うなれば、僕の身体にはカーキとオリーブドラブが染みついているようなもんなの。だから世間で言う「カーキ」には違和感しかなくて。まさか世界のタミヤが嘘をつくはずもなかろうに。

で、今は2019年。あれから時代も進み、生活スタイルも変わったわけですよ。いまや分からないことがあれば何でもネットに聞けば分かるわけで、それは当時も同じだったんだけどそこまで生活には入りこんではいなかったわけで、今朝になって唐突に検索してみた。カーキを。そしたらな、ほれ見たことかと。僕が正しいじゃないかよと。もう面倒だから説明しないけど、カーキってのはあの色のことで、みんなが言うカーキってのは正しくはあれだから。ではどうして世間がカーキを誤用するようになったのかというと、所説はあれど、一番アレなのはファッション業界だろうね。ファッション業界がくすんだ緑のことをカーキって言っちゃったのがいけないんだと思う。それが蔓延したんだろうなと。まぁそうなっちゃったもんはしゃーないんで、僕もくすんだ緑色の服を探すときは「カーキ」で探すけどな。おわり。