から揚げ弁当

事務所至近の駅を降りて細い路地を入ったところで老夫婦がお弁当を売っている。いや、正確に言うと、お弁当らしきものを売っている。なぜ断言できないのかというと、遠目でしか見ていないから。その路地の方向に歩を進めてしまうとだな、他には何ら目標物が無いためにだな、そのお弁当らしきものを買いに来たと断定されてしまいそうなのだよ。分かるかなこれ。その路地を曲がった瞬間に「へい、いらっしゃい!」みたいな。興味はあるんだけど、0か100かしか無い状況につき、なかなかそちらへ進めないの。
で、2週間くらい前だったかな。ちょっとしたアレがあって、そこではから揚げを売っていることまでは掴んだ。なので僕としてはそこではおそらくから揚げ弁当を売っているんじゃなかろうかというところまで想像が進んでね、よし、そしたら明日は勇気を出して行ってみようと思えたの。でもやっぱりちょっと内気な僕が顔をのぞかせてね、その売り場の状況というか雰囲気というかそんなものを少しでも先に知っておきたいぞと思えたので事務所からの帰り道にその路地を進んでみたんだけど、そしたらさ、降ろされたシャッターに「しばらくお休みさせていただきます」との張り紙が貼ってあってさ、「うわぁ」と思った次第。
それからは毎日のようにその路地の方向を確認しながら事務所に向かってるんだけど、シャッターは閉じたままなの。だからもう毎朝もやもやしている。自分の決断力の無さと、「大丈夫かな?」ってことで。

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