命燃やして

弊社にて10年前後お手伝いをさせていただいている案件が終了することになった。そのあたりの話をさせていただきたいからゴールデンウィーク明けに来てくださいと言われて言葉に詰まった。逆じゃないかと。ただ、その業界の人が口にしそうな言葉だなとは思える。意識してなのか無意識なのかは分からないけど、常に「上」なんだよな、あの業界って。捉え方によっては面白い。
僕は25歳の秋に仕事を辞めた。新卒で入社したその会社では2年半しか働かなかった。あの頃は仕事について、生き方について、いろいろと考えていた時期だった。いろいろと考えた結果、これからの仕事はこちらから頭を下げたうえでいただく仕事では無く、頭を下げられてお願いされるような仕事をしないと僕の心が持たないなと思えた。「あなたにお願いをしたいんです。」と。そうじゃないと、仕事そのものでは無く、その周りにあるどうでもいいことに振り回されて心に負担がかかるんだよな。
指名でのお仕事をいただくにはまずは武器を身につけないとならない。手に職を付けたいと思い、スクールに通った。スクールを出てからは、先生に弟子入りして2年間毎日を共に過ごした。それから20年以上、そこで学んだことを生かした仕事をいただけているから、現状は有難い限りではある。有難い限りではあるから今朝電話で伝えらえれたことについて「逆じゃね?」とも思いたくは無いんだけど、こういう思いがあるからこそ、見返してやるじゃ無いけどさ、頑張ろうと思えるのかもしれないね。そう、僕はもっと頑張らないと。命燃やさないと。頑張ろう。