1億円あったら

「1億円あったら、ゲレンデヴァーゲンの新しいやつ買おう!」と妻が言った。うん、あれはとてもいい車だ。だからそれには概ね賛成な面もあるけれど、あの車は1,500万円くらいするはずから、1億円あったとしても残りが8,500万円になってしまう。「車に出費するほど無駄なことは無い」やら「懐に入った大金をフェラーリに使うやつは没落する」なんてことを耳にしたことがある。有り金の15%も車に使ってしまって良いものなのか、疑問に感じる部分も無きにしも非ず。

僕が子供の頃、大金の代名詞と言えば100万円だった。一生生きて行けるんじゃないかと思えるほどのインパクトを携えた数字だった。それがどうよ、今は1億円あったとしても安心するにはまだ早いと思える。時代ってのもあるし、大人になったからってのもある。5億円くらい無いとなぁ。いやいや、実際には1億円もあればかなり楽はできるし、安心もする。「ひと財産築いたぜ!」とも思うだろう。でもね、東京という街は怖くてさ、そのへんに建ってる家、いくらすると思う?1億円で買えると思う?何がアレって、東京がアレなのよ。怖いねー、東京。だからゲレンデヴァーゲンの新しいやつは確かに欲しいけど、それは僕が5億円を手にしてからにするつもり。今から貯蓄をはじめて、再々来世あたりかなー。おわり。