痴漢とかハラスメントとか

「両手でつり革をつかまっていても痴漢」という記事を読んだ。電車内で女性の匂いを嗅ぐ行為が痴漢に該当するという。それはまぁ理解できなくも無いけれど、ではどんな行為が痴漢と認定されるのかっつー記述を読んで、嫌な世の中だなと思った。女性側が嫌だと思えたら痴漢なんだって。なにそれ、どんだけ女性優位なんだよと。オレも電車内での女性の行為が嫌だと思うことはあるぞ。どちらにせよ、意図的に嫌がらせをしているのであれば罰すべきと思うけれど、「女性側が嫌だと思えたら」ってことは、その尺度はまちまちだし、悪意がある場合もあるわけで、冤罪を生み出す可能性もありえるということだよね。痴漢に詳しい弁護士が言うには「自分の身を守るためには、混雑した電車内では女性に近づかないこと。」って言うけどさ、なんだろうね、これ。「時代」とまとめてしまっても良いものなのか何なのか。
先日夕食をご一緒した女性が言っていたことだけど、女性を飲みに誘うこともセクハラに認定されるらしい。って、これはちょっと大げさに書いたけど、ふたりで飲みに行こうと誘うことがセクハラなんだって。誘い方にもよるだろうからこれもまぁ何歩か譲って分からなくは無い話だけど、凄いなと思ったのは、昨今の若手女子社員たちは、男性社員との打ち合わせの際には必ず録音をしておくんだそうだ。打ち合わせの内容を記録するためのものでは無く、セクハラやパワハラ発言があったときの証拠を残すために毎回録音してるんだって。その女性は「え、○○さん、録音して無いんですか?」と、さも当たり前のように言われたとのこと。
なんかこう、それがセクハラだとかパワハラだとか言われれば分からなくは無いんだけど、僕らのように昭和の時代に体育会で育った人間には難しいというか、気づかないことって少なく無いと思う。組織に属していればハラスメントに関するセミナーもあるのかもしれないけど、みんながみんな、それを受けているわけでも無いだろうし。友人や後輩のことを「おい」とか「おまえ」って呼ぶのなんてまったくもって普通のことだったしな。とにかくまぁ、常日頃から相手が嫌がるようなことをしないように、敬意を持って接するようにしていれば問題無いんだろうけども。