引きずっちゃだめ

初めて異性とお付き合いをしたのは高校生の頃で、毎日を幸せに過ごしていたけれど、その恋愛は約2年半で強制終了させられた。というのは僕の主観であり、平たく言えばふられてしまった。「好きな人ができた」だそうだ。当時の僕は非常に純粋で繊細にできていたので、気が付くと自然と涙がこぼれてしまっていることもあるくらいに打ちのめされた毎日を過ごしており、それとともに僕を取り巻く環境も変わって行った。

まず、バイト中、唐突に「あ、お墓参りに行かなきゃ。」と思えた。コンビニでバイトをしていたので、その場でお線香とライターを買って、そのままお墓に行った。お線香をあげて帰宅すると身体のダルさに気づいたので熱を計ってみると、37度だった。風邪かなぁと思っていたら、深夜にはそれが40度になった。翌日には42度になり、体温計(水銀)がふりきれた。それが3日間続き、心配した姉が知りあいの医師に相談をしてくれて、その医師が副院長を務める病院に入院させてもらうことになった。1週間入院をしたけれど、高熱の原因は分からなかった。分からないけれど熱が下がったので退院した。で、その入院中、あまりにヒマだったので大学の友人に「お見舞いに来てくれ」と言ったら来てくれたけれど、それが原因で退院後に友人関係がギクシャクした。「お見舞いに来いとは何事だ」みたいな話で。仕方が無いので友人たちとは少し距離を置いて過ごすことにした。
それからしばらくして交通事故を起こした。車ごと空を飛んで、向かってきた大型トレーラーの側面に突っ込み、跳ね返り、さかさまになった状態で道路に着地した。死にはしなかったけど、それなりの怪我はした。車は廃車。
事故の影響でしばらく休んでいたバイトに復帰した頃、店長から「新しくパートさんが入ってきたので指導してくれ」と言われた。「安西くんはレジから動かなくていいから、とにかくパートさんに仕事をさせてくれ」と言われたのでそれを忠実に守っていたら、いつの間にか「あいつは全然仕事をしない」と言われるようになった。何か厄介者でも見るかのような目で見られるようになった。他にも細かい話がいろいろあるけれど、ダラダラ書くのもアレなので、このへんで。

あの頃は何かが起きるたびに「もうこれで底(最後)だろう」と思っていたけれど、それからも次から次へと災難がやってきた。自分で蒔いた種を刈り取っただけかもしれないと思えるものもあったけれど、とにかくまぁ人生におけるマイナス要素を全て受け止めているかのような毎日だった。期間で言うと、だいたい1年ちょい。今思えばお墓詣りに行ったのが全ての間違いで、仕事中にお墓参りに行こうと思えたことに対して疑問を持つべきだった。今はそれができるからいいけれど、まぁなんつーか、これも体質だよねということで、こういうことには今後も付き合っていかないといけないのかもしれないし、それをうまく利用しながら生きていくのも手だよなと思っている。皆さまにおかれましては、マイナスなことをいつまでも引きずっているとロクなことが起きないので、美味しいものでも食べて明るく元気に行きましょうねと、そんなことを言いたい。