デジタルとアナログ

どれくらい前からのことなのか既に失念しているけれど、仕事の打ち合わせにでかけると、その場にいる僕以外の全ての方々がノートパソコンを使ってメモをとっているという場面にでくわすようになった。アナログよりもデジタルで管理をした方がなにかと都合が良いということなのだろう。まぁ分からなくは無い。そして今朝、某テレビ番組を見ていたら、どこかの大学の副教授でありアーティストだか何だかでもあるという人物が「人類に不足している部分を補うのがテクノロジーだ」のようなことを仰っていた。うん、それも分からなくは無い。ただなんつーか、それらを獲得することにより失ったり希薄になってしまったものも少なく無いんじゃないのかなと思えてしまう。そしてそれらは人類にとってなかなか重要なものなんじゃねぇかなと、この45歳の中年男性は根拠も無く感じている。たとえばモニターを通して文字校正の作業をするよりも、一旦紙にプリントしたものを使って校正作業をした方が効率がいい。これってなんで?とか。ノートパソコンでとったメモの内容は覚えていないけどノートに書いたメモなら覚えてるんだよな、とか。単なるマッチングの問題なのかもしれないけれど、どうもこう、それだけじゃ済まないんじゃないかなーと思えてならないんだよね。利便性のみを追求し続けることで、どこかでしっぺ返しを食らうんじゃないかな、なんて。