作品の販売開始の件

昨日夕刻から、僕のWebサイトにおいて作品の販売を開始した。販売開始一発目の作品をどれにしようかと悩んでいたけれど、昨年の個展で発表したものを現像しなおした2作品+図録に落ち着いた。
http://yusukeanzai.com/print.html

作品づくりをおこなうなかで思うのは、写真家とは孤独だなということ。あくまでも「僕の場合は」ということになると思うけれど、誰かと一緒に撮影に行くようなシチュエーションでは自分の作品を生み出すことはできない。運動をする方であれば「ゾーン」と呼ばれるものを体験したことはあると思うけれど、作品づくりのための撮影も同じだと思う。自分で選んだ環境で自分が撮りたい被写体を自分勝手に撮影できなければ、そこに自分の色は残せない。プリントや額装をプロにお任せすることで自分では思いもよらないほどに素晴らしい「味付け」をしていただけることは分かっているけれど、作品とは自分自身であるべきとの考えから、そこもひとりで進めたかった。撮影から販売、そしてその先のフォローに至るまで、自分自身で責任を負わないといけないと言うか、そうしたいと思っている。それができる時代でもあるだろうし。これが「自分の生活を支えるための作業」であればまた違ったアプローチをするけれど、幸いなことにそういうものでは無いからな。

作品の販売はスタートした。次にすべきは数年前から言い続けている「ギャラリーをつくる」ことだと思っている。ネット上だけでは無く、「リアルに」「自由に」発表できる場は必要だと思うから。同じ志をもった写真家たちがどんどん発表できる場を作りたい。