感度

どうも最近、あらゆることに対する感度が鈍くなっているように感じる。感動しづらくなったとか、高級料理が美味しいと思えなくなったとか、夕日や花の写真を見ても「もうそれお腹いっぱい」みたいな感じになったりだとか。歳を重ねればそれなりに経験も豊富になるわけで、それに比例して身の廻りのあらゆることに対する感激も薄れるものだろうけど、それにしてもなぁと。
そこで思いだしたのが、最近大笑いをしたのっていつだったっけ?ということ。フツーに笑うのであれば毎日のように経験しているけれど、息ができなくなるほどの大笑いって思い出せない。小学生の頃に風邪をひいて学校を休んでいたとき、志村が沢田研二のTOKIOの恰好をしてテレビに出てきたのを見て笑い死ぬかと思ったことはあったし、浪人生の頃に知人がエレベーターのドアに首を挟まれたのを見て激烈に笑ったことは思い出せるけど、最近はどうだったかなぁと。
うまくは言えないけれど、大笑いをしたり全力疾走をしたり、要は「大人になってからやっていないこと」をやってみればあの頃に戻れるというか取り戻すというか、なんつーか健全な心になれるような気がする。そのぶん、感度も上がるんじゃないかなと。