見え方

「年配の方が撮る写真(作品)の彩度やコントラストが高いことが多いのは、年齢と共に目が悪くなっているため、自覚は無くとも自然と彩度とコントラストが高くなってしまう。」というようなことを耳にしたことがある。その真偽のほどは分からないけれど、「なるほどな」と思える部分も無きにしも非ず。そう思うと年配の方が僕の作品をご覧になった場合、その方の目には僕の意図とは異なる見え方をしていることもあるのかもしれないなと。普段から色付きの眼鏡をして写真を撮ったり講評したりしている先生がいらっしゃるけれど、「この人、ほんとに(正しい色が)分かってるのかな?」と以前から思っていた。それと同じことが年配の方にも当てはまることもあるのかもしれないなと。でもまぁお年を召されていようが急速に見え方が変わってしまうわけでは無いのだから、作品を見ていただく分にはそこまでおかしなことにはならないのかもしれないよね。ご自分で作品を展示される場合には、僕らから見れば「コントラスト強ぇなぁ」と思うのかもしれないけれど。

と、ここまで書いてアレだけど、そもそものところ、いくらモニターのキャリブレーションを完璧にしてプリントをしたとしても展示会場の光源によっては自分の意図とは異なった状態で見えることになるし、壁の色の影響もあるだろうし、展示作品を「自分の意図通りの完璧な状態で見ていただく」ってのは無理な話だろうなーと思える。その意味では「だいたいこのへん」ってのが落としどころなんだろうな。あとは自分の満足度の問題だろう。

ってことで何が言いたいのかよく分からない日記となりましたが、せっかくここまで書いたものですから、本日のところはこれにて終了させていただきます。ありがとうございました。