時が経つと

先週、舌癌の術後検診に行ってきた。退院して4カ月、食べ物に制限は無いし痛いところも無い。ただ縫合した側の舌が少し固くなっていて、その方向に舌全体がカーブしてしまっている。その影響で少し喋りづらかったり、たまに舌を噛んでしまうこともある。縫合した箇所は味覚は感じなくなっていると思う。気になるのはそれくらいかな。

そういえば、僕と同じく癌の闘病記をまとめているブログを目にすることがあるけれど、アフィリエイトのリンクが多かったり、結局のところは何らかの宣伝に繋がっていたりすることが少なく無いように思える。考え方は様々なのでそれに対する意見は無いけれど、「なんだかなぁ」という思いはある。
癌の告知をされたとき、死について考えた。自分が本当に死を迎えるかもしれないと思ったら、自分にとって大切なものとは家族であり思い出であると思えた。家族に対する感謝と詫び、そして「もっとこんなことを経験すればよかったかな」なんて思いだった。物欲やら金銭欲なんてものは全く浮かんでこなかった。死を垣間見たことのある方であれば皆同じような思いを抱くものと思っていたけれど、実際にはそうでは無いみたい。それとも、時が経つと忘れちゃうのかな。