プリント

20161128

先日Facebook上でプリントの際の色に関する話になったので、あまり時間が無い中の走り書き程度になってしまうかもしれないけれど、少し書いてみることにする。

作品のプリントを前提としてモニター、照明、プリンタ、パソコンの壁紙を整えた環境で作業をしている。キャリブレーションを行っても全ての要素(色相、明度、彩度)が整うことは無く、どこかが微妙にズレてしまう。それがどこに起因するものなのかはわからない。もしかすると僕の目がおかしいのかもしれないし、そもそもキャリブレーションとは100%が完璧になるものでは無いのかもしれない。仮に環境を100%完璧に整えたとしても、プリントした作品を外に持ちだして…たとえば喫茶店やらギャラリーなどで見た場合、自室とは環境が異なるのだからどこか違って見えてしまう。自分の意図と違った見え方をしてしまうのだから喜ばしいことでは無いけれど、ある程度は許容しなければならない部分だと思っている。特に僕の作品は暗いものが多いので、環境によっては全く見えないということもある。なんだか黒いプリントにしか見えなかったりする。この日記を見ている人だって、きっと僕の意図通りの色では見れていないと思う。そのあたり、釈然としないけれど、そんなものを撮っているのだから仕方が無いと思わないといけないし、モニターも紙も劣化とともに色が変わるのだから仕方が無い。もっと言うとギャラリーの壁の色によっても見え方は変わるし、プリントの大きさによっても変わって見えるし、余白、多くの場合はマットになるだろうけど、マットの広さ(というのか?)や額の色や大きさによっても変わって見えると思う。このあたりは目の錯覚の話ね。そもそものところの大前提として、モニターに映し出されたものとインクを使ってプリントしたものとの色を合わせようとするだなんてことが凄いんであって、その部分も含めてある程度のズレは許容すべきじゃないかなーと思っている。エプサイトさんで展示させていただいた際なんて、使いたいと思っていた紙は大きいサイズがそもそも存在しなかったので、A1サイズまで揃っている次点としていた紙を使うことにしたのだけれど、使いたかった紙は若干黄味がかっているにも関わらず実際に使用した紙は若干青かったので、わざわざデータに黄色を乗せてプリントしたもんな。なのでそのデータをjpgに出力したものをそのままWebサイトにアップしてしまうとものすごく黄色い画像として見えてしまうというね、そんな感じだった。なのでどこでどのように見せたいのかということを前提としたうえで作品づくりをしないとならないよね、というあたりでドロンします。ホントにザッと書いちゃったけど、変なこと書いてないか若干心配。