超広角と角シリーズ

20160727

キャノンの5DsRとEF11-24mm F4L IS USMを使うようになってから約1か月。このセットを用いて「角シリーズ」を撮影しているが、最近になってようやく使い方に慣れてきたと感じている。もう何年もの間レンジファインダー+35mmの単焦点レンズしか使ってこなかった自分にとって、オートフォーカス+11~16mmあたりの超広角での撮影は全くの別物だった。撮影する位置が半歩ズレるだけでも被写体の写り方が大きく変わる。そして激烈に重い。本来は三脚を用いてじっくりとフレーミングしたうえで撮影したいところだが、人の往来がある街中ではそれもなかなか難しい。約1か月間撮影を続けることで、そんな機材の扱いにも慣れつつある。
角シリーズとの付き合いにも多少慣れてきたように思う。このシリーズの撮影は「角っていいな。なんか気になるな。」という軽い気持ちからスタートした。しかし自分が角の何に魅了されているのかを明確な言葉で表現することができなかったため、であれば撮り続けるしか無いでしょうと。撮り続けた先に何が見えてくるのかを楽しみにしてみましょうと。現在、撮り方には慣れてきたものの、その本質に迫るまでには至っていない。

写真を撮ることは自分に対するカウンセリングでもあると思う。焦らずゆっくりと自分の内面に寄り添うことで、角シリーズの本質に迫って行ければと思う。内面にあるこの感覚を言語化することで、いつの日にか日の目を見させてやりたい。