プロだよね?

昨日に続いて今日も少し真面目な話を書いてみる。仕事の話。

法人化をする前、僕はフリーランスとしてWeb界隈で活動をしていた。会社を作ってからもまぁ似たようなもんなんだけど、例えば代理店とか、制作会社とか、要は大きな会社の中に席を作ってもらってそこで仕事をしていたこともあった。それらの会社のクライアントさんのところに一緒に打ち合わせにも行くもんだから、それらの会社の名刺を作ってもらってね。で、そういった会社で働きながら耳にしたことのうち、「はぁ?」と思えたことがいくつかある。納期に間に合わないから土下座の練習をしようとか、こんなに作業が遅れてるのはクライアントの担当者が悪いとか。「はぁ?」でしょ。いやいや、お前らプロだろ?と。何言ってんだよと。確かにクライアントさん起因で問題が起きることはあるよ。でもね、クライアントさんはその道のプロでは無いからこうやってこちら側に仕事の依頼をしてきているってことを忘れちゃいけないと思うのよ。言葉はアレかもしれないけど、相手は素人なのよ。その素人のフォローをするのはこちら側の仕事だろ。何がクライアントが悪いだよ。お前プロなんだろと。どんな進め方してんだよと。学園祭かよと。そんなことを思う機会がたびたびあった。それがかれこれ15~20年くらい前の話なのかな。あの頃は「Web黎明期」なんて言われかたをしてたこともあって、あと数年したらこの業界のスタンダードも引きあげられるというか、クライアントさんも含めてもろもろスムーズに動けるようになっていることでしょう、なんてことが言われていたけれど、あれから15~20年経った今でも何も変わらない。失礼な言い方になるだろうけど、マトモな代理店や制作会社って一握りだよ。というか、会社単位で見るんじゃなくて、人単位で見ないとダメ。「あそこの会社はダメ」ってんじゃ無くて、「あそこの会社のあの人はダメだけど、あの人は素晴らしい」ってことがあるから。というかそれだから。あとね、これはめんどくさいから細かくは書かないけれど、結局のところ、一番優秀なのはフリーランスとして働いている方々だと思う。表に立ってるのは代理店やら制作会社かもしれないけれど、それを支えてるのはフリーランスだったり小さい会社だから。だから極論を言えば、制作の依頼をするならフリーランスの方々に依頼するのが一番いい。マージンも取られないしな。

っつーことで、クライアントさんはその知識や技術が無いから依頼をしてきているわけで、こちら側はプロとして受注してるんだよね?ってことを忘れちゃいけないと思うんだよねって話。制作会社もさ、素人を採用するのはいいんだけど、採用したらきちんと面倒みろよってこと。