健康大切

舌癌の手術を受けてから今日で1年が経過した。舌癌の手術と言ってもこれまでに3回受けているから念のために説明をしておくと、最初に舌癌の手術をしたのは2016年の8月。そのときはステージ2。それから2年と4か月が経過した2018年12月に再発が見つかって手術。それがステージ1。で、直近の手術が今年の7月。これは再発では無く首のリンパへの転移で、ステージは3。ステージ1だったのにたった半年で首のリンパに転移しやがった。早いなー。まだ若いってことなのかな。まぁそんな話はいいとして、とにかくは1年前の今日、ステージ1の舌癌の手術をするために入院をした。

入院してすぐにアンケートみたいなものを書かされるのよ。そこに「今不安に思っていることはありますか?」って欄があってね、そこには何を書いてもいいみたいだったから「つわりの酷い妻を残して入院したこと」って書いた。本当にそれが不安だったし、妻本人はもちろんのこと、妻のご家族にも申し訳無いと思っていたから。まだ安定期に入っていなかったってこともあるし、自分が妊婦であることは公にはしたくないってことだったから僕も黙ってたんだけど、妻はけっこうつわりが酷い方だったからさ、妻の職場の最寄駅まで付き添ったりしてたのよ。それが癌が再発してさ、入院しなきゃならなくなっちゃったもんだから申し訳なくてな。妻の日常生活のお手伝いもできなくなっちゃって。妻が大変なときなのに。ダメな夫だなぁと思った。で、入院前に妻を実家に預けて「病院には絶対にお見舞いに来ないでね」と言っておいた。病院でおかしなウイルスをもらっちゃうとイカンと思えたから。だからあのときは入院から退院まで僕ひとりだったの。っつーか今年の7月の手術も似たようなもんで、妻は出産して間もなかったからさ、体力も無いし、何よりも乳児がいるもんでね、なのでそのときもやっぱり「病院には来なくていいからね」と伝えたんだよな。それでも2回くらいは来てくれたんだったかな。いつもの2倍くらいの笑顔で病室に入ってくる妻を見て、ああ、僕はいい人と一緒になれたんだなと再確認したもんだよ。
子供が生まれたのが僕が手術をする1か月前だったんだよね。本当ならその頃には実家でお世話になっていた妻も子供も家に帰って来る予定だったの。でも僕が手術しちゃったからさ、ふたりは実家に2か月もお世話になることになってさ、僕は僕で術後の1か月は一人暮らしだった。なんかいろいろ大変だったなー。

病気ってよく無いよね。独り身だと不安だろうし、入院しても誰もお見舞いに来てくれなくて寂しくなる可能性はあるわけで、家族がいたらいたで自分だけでは無く周りに迷惑をかけることになるしさ、病気ってよく無いよ。病気にはならない方がいい。健康大切。