足りないもの

高校生の頃、近所に住む女子から「安西くんに足りないものは分かる?「軽い槍」の反対は?」と言われた。何を言ってるのかが本気で分からなくて「かるいやり?りやいるか?」と答えたら「おもいやりだよ!」と半ギレされた。彼女の説明には難アリだとは思うものの、言っていることは正しいなと思った。

生きて行くうえで大切であろうというか最重要と言ってもいいのではなかろうかと思っているものは「愛」と「謙虚さ」だ。前述の「思いやり」については歳をとるごとに自然に身に付いた(と思っている)のでいいとして、この愛と謙虚さについては身についたようでなかなか難しいものだと実感している。ケースによっては忘れてしまうというか、まぁ、言ってみれば、おそらくは8割方は忘れた状態で生活をしていると思う。仕事中にバカなことを言われたら「こいつバカだな」と思うし、まだ公示前にもかかわらずノボリを持って活動している候補者を見れば「逮捕しろ!」と思うもの。後者はまだいいとしても、前者についてはどうにかなりそうだもんな。謙虚さのかけらも見当たらない。もしかすると愛やら謙虚さやら言う前に、僕には余裕が必要なのかもしれない。心に余裕が持てれば他者への愛も注ぎやすいのかもしれないぞ、なんて。

とにかくまぁ、僕には不足しているものが多々あることは百も承知なので、この世を旅立つ前までには身に付けたいなと思っている。