笑顔と会話

我が子が誕生してからそろそろ3か月。我が家にやって来てからは1か月。さすがの僕でもそろそろ子供の扱いに慣れつつあると思う。
泣いている我が子を泣き止ませる術もなんとなくわかった。おっぱい(を欲している)であればどうにもならんけど、多くの場合は抱っこして、膝を使って小刻みに上下運動をして、さらには左右へのゆっくりとした回転運動を加え、極め付けはとんでも無い笑顔を作りながら話し続ければ泣き止む。泣き止むどこか笑顔になって声を出して笑う。話しかけることは何でもいい。仮に子供の名前を「太郎」とした場合、「太郎、今日もかわいいね~!あら、なによ。どうしたの。う~ん、そうか~。うんうん、そうだね、ちょっと暑いね~。なになに、どうしたいの?こんな感じ?う~ん、すごいねー。太郎すごいねー。」とか。あとは適当に歌を歌ってあげてもいい。「たーろーおーはーかわいいね~。きょーおもあしたもかわいいね~。はい、はい、はいはいはい。すーごいね~。すーごいね~。たーろーおーはーすーごいね~。」とか。
僕が話しかけてからしばらくすると笑顔になって何らかの言葉を発するんだけど、当然ながら言葉になっていない。「おー」とか「おうー」なんてことを言っている。でもこれって言葉になっていないだけであって、伝えたいことはあるんだと思う。僕が我が子と同じくらいの年齢だった頃のことが少しだけ記憶に残ってるんだけど、その時は伝えたいことが明確に頭の中にあったもの。頭の中にあるんだけど、それが言葉として口から出てこないの。「あー」とか「うー」としか出てこない。だから我が子も言葉になっていないだけであって、伝えたいことはあるんだと思う。それが何なのかは分からないから僕からは「すごいねー!」とか「そうだね~」なんていう適当な返事しかできていない。だから会話が成り立っていないんだよね。我が子との会話を成立させるべく、目下の目標はテレパシーの能力を磨くことだ。