衝撃の鳩サブレー

僕の横で仕事をしている女性2名が鳩サブレーの話をしていた。鳩サブレーが入ったクリーム色の缶がかわいいとのことで「買おうかな?」なんてことを話していた。缶を改造してトランク(かばん)にする人もいるんだって。うん、そこまではいいの。いいんだよ、そこまでは。鳩サブレーはおいしいし、なんだかほのぼのする話だしな。驚いたのはその次で、「で、鳩サブレーってどこの名物なんだろうね?」「どこだろう。東京?」なんてことをのたまわりやがったのよ。驚いたというレベルでは無く衝撃だった。いやいや、ハーバーならまだ分かるんだよ。ハーバーはなにげに知名度が高く無いことが分かったから、お隣の東京出身の方々でもご存知無い方がいらっしゃることは分かった。でも鳩サブレーは衝撃だった。どのくらい衝撃だったかと言うと、僕の「鎌倉だよ!!」の声が、アンジャッシュの「児嶋だよ!!」と同程度の声量になったくらい。
そこからは豊島屋さんの素晴らしさについていろいろと語ってやったわ。本店限定のお菓子もあるんだぞとか、お菓子以外も売ってるんだぞとか、極めつきは由比ヶ浜なんかのネーミングライツの話な。あの話はなかなかだよな。鎌倉市が由比ヶ浜と材木座と腰越の海岸の命名権を売りに出して、豊島屋さんが落札した話。確か年間100万円からってところを年1,200万円で10年分落札したんだよね。で、どんな名前にするかってのを一般から募集して、結果としては今までと同じ名前、つまりは「由比ヶ浜海水浴場」「材木座海水浴場」「腰越海水浴場」にすることに決めたと。いやー、素晴らしい。こんな素晴らしい話あるかね?1億2千万円も出しておきながらも皆に親しまれた名前をそのまま使うってさ、なかなかだよねぇ。「鳩サブレー海岸」にしなかったんだよ、豊島屋さんは。その話を聞いて女性2名は豊島屋さんに興味を持ったらしく、ネットで検索して、鳩サブレー以外のお菓子にも興味を持ちだした。本店に行ってみたいと言い出した。いい傾向。本店の店先で顔出しパネルに顔をはめてくればいいと思う。