Posts in Category: 舌癌

ルール

どこかの大学のラグビー部員が大麻を所持していて逮捕されたとかで、それについて女優だか元女優だか知らないけれど所謂著名な方が「日本での大麻に関する法規制は人権侵害の何物でもない。」と述べたとか書きこんだとか。それを言うなら「人権侵害以外の何物でもない」が正しいんじゃなかろうかと思いつつも、まぁなんつーか、ルールを守ることができない人が何を言っても説得力は無いわなとしか思えない。「日本も大麻を合法化しよう!」ってのは別にいいのよ。それを論じるのはいいの。でもルールを犯しておきながら「そのルールはおかしい!」と訴えるのは違うよね。順番が違う。
医療用大麻なるものが癌を抑制してくれるって話があるじゃない。それが日本でも合法になればいいのにみたいなさ。それさ、癌になったことがある人なら大なり小なり期待しちゃうところだと思うんだけど、そういう話もこういう人のおかげで進展しないのかもしれないなと思えるの。だからもうちょっと考えてほしいんだよね。迷惑とかさ、そのあたりのことをさ。

検査結果と我が子の抱っこ

昨日の検査の結果は「全て問題無し」だった。舌も首のリンパも肺への転移も全て大丈夫。それを聞いて笑顔になってしまった。笑顔になったということは心のどこかで心配してたってことなんだろうな。そんなつもりは微塵も無いんだけども。何はともあれいいことだ。毎日飲んでるゴーヤのサプリが効いたのか何なのか。で、今日もこれから病院へ行ってくる。今日は同じ大学病院内の歯科。粘液嚢胞の方の診察な。昨日のCTで大丈夫だったんだからすぐ終わるでしょ。

で、今朝さ、我が子を抱っこしたら「このぬくもり、なんだか久しぶり」って感じた。思い返してみると、昨晩は事務所を出てからスーパーに寄って、帰宅後すぐに我が子をお風呂に入れて、洗濯をして、茄子とピーマンと豚肉の味噌炒めを作って、食べて、食器を洗って、そしたら23時だったから寝たんだったかな。いや、寝る前に仕事のメールの整理をしたんだった。こうやって思い返してみると普段となんら変わらないんだけど、なんだろう、たぶん大量のピーマンを切るのに時間がかかったってことと、時間がかかったことで心理的にも余裕が無かったんだろうな。明日は休みだから今夜は時間を気にする必要は無い。だからいっぱい抱っこできるはず。なんならフジコ・ヘミングのDVDに癒されてから寝ちゃうんだからな。

定期検診

今日はこれから病院へ行き、血をとって、造影剤を使ったCTをとって、その結果を受けたうえでの診察を受けてくる。平たく言えば定期検診だね。採血とCTのどっちを先にやるべきかの指示が無かったんだけど、どっちかね。CTは造影剤を使うから、たぶん採血を先にやっておいた方がいいんだろうなーとは思うものの、正確なことはわからん。なので少し早めに病院に行って確認をするつもり。

で、僕の唯一の癌仲間である弊社の税理士さんが言ってたんだけど、咽頭癌の治療をして良い方向に向かっていた方がさ、良かれと思って抗がん剤治療を受けて自宅に戻ったところで体調が急変してさ、すぐに病院に担ぎ込まれたんだけど1週間後に亡くなったんだって。原因は分からんけど、おそらくは抗がん剤が合わなかったんだろうって。身体を良くしようと思って受けた抗がん剤治療で命を落としてしまうだなんて、なんつーか、賭けだよなぁ、って話をした。ともかくは「僕らは定期的な検査(が大切)ですよね!」ってことで別れたわ。

癌の治療って何が正解なのか分からんね。人にはそれぞれマッチングってもんがあるんだろうから仕方無いことだろうけども。とにかくできることは定期検診。それに尽きる。

半年経った

年明けから仕事が忙しくて全く気づかなかったけど、頸部リンパ節郭清術の手術を受けてから半年が経過したみたい。手術をしてしばらくの間は左の首やら耳の周辺やらに感覚が無くて、お風呂に入っても暖かさも感じないくらいだったけれど、最近は触れば分かるようになった。触るとジーンと来るというか、微妙に痺れる感覚がある。見た目もさ、顔の左側が腫れててさ、ジャミラっぽかったの。それが今では首の左側の方が右側よりも凹んでるもんな。左側のリンパと脂肪を全部切除したからさ、凹んで見えるのよ。すげぇ膨らんでたのに今は凹んで見えるんだから凄いよね。それと唇。左側の唇は「いー」ってしても動かなかったんだけど、今はかなり動くようになった。「手術した」って言わなければ気づく人はあまりいないんじゃないかな。縫った傷もかなり綺麗になったし。これもこちらから言わなければ気づかれないと思う。回復するもんだねぇ。逆に左肩はまだダメだね。もう大丈夫だと思ってプランクをしたんだけど、そしたらその翌々日に肩から首にかけての筋肉なのか何なのかがおかしなことになって大変だった。何がおきたのかは分からないけれど、とにかくは筋トレをするにはまだ早いってことだけは察するに至った。
舌癌は転移するならまずは首のリンパで、その次は肺。で、その次が脳だったかな。僕の場合は首のリンパに転移をしたから手術を受けた。首のしこりは自分で見つけたんだけど、それを診察の際に先生につたえてさ、「転移ですね」って言われてさ、すぐに入院の手続きをしたんだけど、たぶん入院の手続きをするのがその日は僕で最後だったんだろうね。夕日が差し込んでくる待合室には僕しかいなくてね、少し涙が出そうになったのよ。子供は生まれたばかりだし、妻は出産して間もないから体力も無いし、一番そばにいてあげないといけない時期に一緒にいてあげられないなんてとか、そんなことを考えていたら涙が出そうになったの。そこへ突然先生が現れてさ、子供が生まれたばかりにも関わらず癌が転移してしまった僕を不憫に思ってくれたのか何なのか、診察のときには話も出なかったPETの予約を取ってくれたらしく、その報告に来てくれたんだよな。「受けてくださいね」って。優しいなぁと思った。懐かしいなぁ。

っつーことで、手術を受けてから半年。なかなか回復しましたよ、という話。

仕事納め

弊社は本日の午前中で年内の業務を終了する。ということは、この日記も本日で年内の更新は終了ということ。この日記は仕事の一環として書いてるからね。単なる個人情報の垂れ流しの場所じゃ無いのよ。

今年は子供が生まれて、舌癌が首のリンパに転移した。細かいことを挙げれば他にもいろいろあるんだけど、まぁこのふたつに尽きるよね。生命の誕生と死(の一歩手前)とが一緒にやってきた年。それが僕の2019年。で、幸いなことにさ、人間の思考ってマイナスなことよりもプラスなことの方が力が強いのよ。だから癌がステージ3になって生存率がどうたらこうたら言われてもね、我が子の誕生と毎日の子育ての喜びによって幸せに満たされているのよ。そっちの方が力が強いから。だから僕の命は我が子に救われた面もあるだろうなと。世の中ってうまくできてるよね。で、話は少しずれちゃうんだけどさ、お世話になった方から「ご心労かからない範囲で」との注釈付きで質問をされたんだけど、それが「知人が癌で闘病をしているので、何か伝えられることを探している」というもの。「治療に関する知恵やアドバイスが欲しい」とのこと。そんなもんいくらでも聞いてくださいよってことで僕や僕の周りのケースをお伝えしたんだけど、まとめてみて自分でも「お」と思ったのは、どんな治療をするかということも大事だけれど、それよりも多かったのは精神的なもの。「負けない!」と思うのも悪くは無いのかもしれないけれど、その上を行くのが「あー、オッケーオッケー大丈夫。もう治ってます。全然問題無いし。」と思えるようになることだと思うの。ではその境地に至るにはどうすりゃいいのかというとそこはその人次第なところもあるわけなので、僕の場合はこうでしたよとか、僕の周りの人はこうでしたよとか、代替医療としてはこんなものを試していますよとか、こんなサプリを欠かさずに飲んでますよとか、そんなことを包み隠さずお伝えした。あれ?何の話してたんだっけ?2019年の振り返りか。まぁいいや。で、その質問を受けて思ったのは、そんなことであればいくらでも聞いてくればいいのになということ。みんながみんな同じ道をたどるわけでは無いけれど、「僕はこうだったよ」ってことはいくらでも伝えられるしそれで救われる人もいるかもしれないんだから、だったら僕のケースを一例として見てくれればいいと思うのよ。それも思ってこの日記にも舌癌のことをガンガンに書いているわけだしね。っつーことで「お気軽に」と思った。あれ?なんかちょっと違うな。2019年の振り返りはしてたんだけど、そのなかで「やっぱり病は気からですよ」ってことを言いたかったんだった。そうそうそれそれ。そうなのよ、病は気からなのよ。みんなね、病気って悪いもんだと思ってるからアレなんだと思うの。病気も自分の一部だからさ、自分だと思って接しないと。自分なんだから受け入れるよね。受け入れて、謝って、優しく接しておとなしくしていてもらう。そんで忘れちゃう。そんな感じかな。自分のなかで戦うんじゃなくて、受け入れる。でも降伏するのとは違う。伝わるかなこれ。伝わればいいな。

っつーことで行ったり来たりしちゃったけども、まぁそんな感じよ。子供が生まれた、癌が転移した、その結果、今年はとてもいい一年だったなと。来年も楽しく生きていくけれど、その前にちょっとゆっくりしようかなと。年末年始休暇を使ってゆっくりしたいなと。そんな感じ。

では皆さま、よいお年を。アディオス。