冬の北海道

ゴールデンウィークを利用して道東を旅したわけだけれど、その旅で道東の素晴らしさを知ってしまい、今では厳冬期の道東で写真を撮りたいと思うようになった。とはいえ都会育ちの僕としては雪道とカメラの扱いが非常に不安なもので、この願いを叶えるにはどうすればいいんだろってことに頭を悩ませている。というのは言いすぎなので的確に言いなおすと、「今年か来年あたりに冬の道東で写真を撮りたいと思っているけれど、レンタカーでの移動は厳しいよね?やっぱりタクシー?ということと、機材を扱ううえでの注意点を知らないから、誰か知ってる人いないかな?と思っている。」というところかな。
みんなどうしてるんだろ。

マルチな方々と水芭蕉

2~3年ほど前はマルチに誘われることが多くなってきたなぁと思っていたけれど、ここ最近はそのお誘いが全くなくなったことに気がついた。20代の若い方々からのお誘いが多かったな。「あなたの夢を聞かせてください」とか「うちで料理教室をやるので来てください」とか「この化粧品使ってみてよ」とかお誘いの方法は様々で、あえて偏見を言うけれど、それに乗ってしまうのは交友関係に乏しい方々が多いのかなと思える。年中パーティーを開いていたり、海外からくる誰々のシークレットコンサート(講演会)に参加していたりするのはだいたいマルチとの認識。
僕の友人・知人のなかのマルチな方々については把握しているつもりで、だからと言って藤波辰爾ばりに「おまえはマルチだろう!」なんてことは言わないし、僕に迷惑がかからない限りはこちらから縁を切るつもりも無いんだけど、最近になってやはりどうも物の考え方が違うというか、人との縁をお金中心に考えているんだろうなと思えるようなことがあり、違う生き物なのかもしれないなと思い始めている。ついつい「類は友を呼ぶ」という言葉が頭に浮かんでしまう。

なんかこう微妙な話題になってしまったので、唐突ではあるけれど今日の写真について少し解説をすることでお茶を濁すことにする。
これは森の中に咲く水芭蕉だね。でっかいどう(北海道)の一本道を爆走中、道端に「トトロ道(水芭蕉群生地)」と書かれた看板を発見し、導かれるままに進んで行った森の中で出会った風景。舗装されていない砂利道を走ったからたぶん車に傷が付いただろうな。っつーかでっかいどうはそんな道ばかりだけどな。撮影してたらキツネが現れたんだった。化かされる前に退散した。キツネと鹿ってほんと、どこにでもいる。それがでっかいどう。

原生林

アウトドアに憧れる45歳が、期せずしてアウトドアっぽい経験をしてきたのでご報告。

阿寒湖の東端、雄阿寒岳登山道を進んだ先に太郎湖と次郎湖という2つの湖がある。北海道の旅の最終日に阿寒湖を訪れた際、ついでに行ってみっかという軽い気持ちで訪れたのがアウトドアの始まりだった。
滝口という登山道の入口に車を停め、「入口はこっちかな?」と歩いて進んだ先に登山届けを入れるポストを見つけ、「あ、これヤバいやつだ」と気が付いた。本格的なやつだぞと。なにせアウトドアに憧れている男なので装備だけは一丁前で、そのあたりは大丈夫。強いて言えば熊よけのスプレーを持っていないことくらいか。数日前に知床五湖を訪れた際、ガイドさんから「熊には出会わないことが大切。そのためには手をたたいたり声を出すなどしてこちらの存在に気づかせましょう。」と教えていただいていたので、とにかくそれを守ろうと。んじゃ行くぞと。妻に言うと怖がるかもしれないので自分の心の中だけで気合いを入れて出発した。
ここは歌声喫茶かと思えるくらいにパチパチと手を鳴らしまくって歩いたおかげなのか何なのか、幸いにも野生動物と出会うことは無かった。そこは良かった。良かったけど、登山道がね、僕が知っている登山道とは違ってさ、とてもさ、なんつーか自然のままというか、原生林ってこういうことを言うんだなと思えるものだった。太郎湖まではいいんだけど、次郎湖へ向かう道は木に括りつけられているピンク色のリボンが無ければ見つけられなかったところもあったかもしれない。当然ながら道は整備されていないのでアップダウンは激しいし、デカい倒木が行く道を遮ってるし、アウトドアに憧れてコツコツと装備を増やしておいて良かったなと思えた。この靴買っておいてよかったなとか、このベースレイヤー買っておいてよかったなとか、ザックに「首の負担がZEROフック」を付けておいたよかったなと。おかげで撮影も楽しめた。
そんなこんなで初めての原生林はとても印象に残るものだった。唯一出会った登山者と笑顔で山の挨拶もできたことだし、なんつーか、アウトドアのプチデビューを果たした気分だわ。たったの1時間弱の体験だけど(笑)。

それにしても原生林ってのは撮っていて楽しいね。北海道に通うのは大変だけど、もっと近場で探してみようかな。車が使えれば三脚もレンズももっと気軽に持っていけるし天候も読みやすいから(もっと雲が出ているときに撮りたい)、近場で撮るに越したことは無い。