診察の結果とこれからのこと

昨日は人生二度目の舌癌の手術が終わってから初めての診察だった。年始ということで、いつもなら15分から30分ほど待てば呼ばれる診察も、中待合に入るまで1時間35分かかった。先生は「申し訳無いです」と仰っていたけれど、先生のせいでは無いし、特に何とも思わなかった。むしろ「ご苦労さまです」と言ったところだ。

癌には良性と悪性とがあって、それを見極めるためには時間がかかる。見極めている間にも癌は進行するので、最近ではそれを見極めること無く手術に踏み切るのが一般的だと思う。というか、僕の場合は二度ともそうだった。切除してから検査に出して、良性だったのか悪性だったのかが分かるのは手術の数週間後。昨日、その結果を伺った。結果としては予想通り悪性。さらに言うと、切除した舌は予想通りに浸潤は無かったので「深さ」については問題無いけれど、「横方向」については少し懸念があって、切除した部分のギリギリにまでザラザラな部分(と先生はよく口にする)があったので、もしかすると今回の手術で全ての癌を取り切れていない可能性もあると。なので今後も注視していきましょうとのことだった。
癌を取り切れていない可能性もあるということについて不安に思う人もいるだろうけど、僕の場合は特には何とも思わないというか、フツーなことだと思っている。切らないと分からないことはあるわけで、全ての検査を終えてから手術をするとなると、たとえばステージ1だったものがその間にステージ2や3になる可能性もあるわけで、ではどこを重視すべきかというと「すぐに切除すること」だと思える。また、手術の時点では舌のどこからどこまでを切除すべきかは分かりにくいのだから、そのあたりで予想と違う結果になることもあるだろう。素人考えとして、念のために大きく切るという方法もあるのだろうけれど、大きく切ることで患者に与えるマイナスもあるしな。一生喋りにくくなるとか、食べにくくなるとかさ、考えられるよね。であれば、なるべくでもそうならないようにしたいと思うのが通常だと思う。なので今回は結果として切除した部分のギリギリのところにもザラザラがあったってことであって、それはもう仕方の無いことだと思う。ザラザラがあったからといって必ず再発するわけでは無く、もしかすると全ての癌を取り切れている可能性だってあるのだから。むしろそっちの可能性の方が高いんじゃないかな。

ってことで、今後も通院して検査を受けて行くわけだけど、心配していてもしょうがないことなんだから、むしろ毎日を楽しく過ごしたいと思う。家族と、仲間と、思い出に残るような経験を重ねていきたい。