タイピング

常々疑問なのは、みんなキーボードのキー配列というかタイピングというか、いつどこで覚えたんだろうかってこと。必要に迫られてから自力で覚えた人が多いのかな?であれば凄いなぁと。僕の隣で仕事をしている女性は専門学校の授業で覚えたと言っている。斜め前に座っているメガネは高校の頃に英文タイプの授業があってその時に覚えたとのこと。僕は小学校低学年の頃に、当時通っていた英語の塾で覚えた。
その塾では「海外では当たり前だから」という理由で英文タイプを使って授業をしていた。それぞれがアメリカ人のペンフレンドを作って、チンチンチンチン音を鳴らしながらタイプした手紙をエアメールで送っていた。署名だけ手書きすれば、あとは全部タイプライターで打てばいいんだって。だからアメリカ人は字が下手な人が多いとも言ってたな。クリスマスにはプレゼント交換をしたり、手紙にカルチャークラブが好きだと書いたら返事に「ダサい」と書かれたり。好きだというゲームをカセットテープで送ってくれたけど、我が家にはパソコンが無かったからできなかったんだよな。元気かな、クリストファー・スミスくん。略してクリス。いまどこで何してんだろ。
ってことで長くなったけど、僕はその英語の塾でタイピングの技術を習得した。特に大事なことでも無いけど2度言った。

当時の僕は「a」「s」「z」「q」あたりが苦手だった。小学校低学年の男子の小指はまだまだか細いもので、英文タイプのキーを力強く叩くには明らかに強度不足だった。叩くたびに第一関節が逆に曲がるから痛いし、関節が曲がることでキーのド真ん中に力が加えられないもんだから上手くタイプできなかった。なので先生の目を盗んでは薬指で叩くようにしてた。薬指なら痛くないからさ。今でも小指を使わずにタイプしているのは、そのとき身についたクセによるもの。特に不自由は感じていないのでこれといって問題は無い。

最近の若者はパソコンを使わないんだってね。普段からスマホで事足りてしまうのでパソコンは必要無いらしい。スマホしか使っていないもんだから、卒論を提出する際に初めてキーボードに触れることになり、けっこう大変な思いをするだとか。パソコンを使わないってことは、英文タイプなんてもう化石なんだろうな。捨てずに取っておけばよかったな。思い出でもあるし。