驚いた

先日、例のごとくNHKをつけっぱなしにしていたら、冬山を登るドキュメント番組がはじまった。ハナクソをほじくりながら見ていたんだけど(嘘だけど)、番組の開始からものの1分でその凄さに前のめりになり、録画ボタンを押した。NHKドキュメンタリーの『銀嶺の空白地帯に挑む~カラコルム・シスパーレ~』って番組ね。
僕がここでテキストに起こしたところでその驚きと感動は伝わらないと思うからNHKのホームページでご確認いただければと思うけども、僕ね、登山ってあんなにすごいものだと思っていなかったの。なにあれ、雪と氷と岩でできた傾斜70度の壁をアイゼンとピッケルのお化けみたいなやつを使って登ってくのね。一日10時間も壁にへばりついて、雪崩に耐えて、3~4日もかけて登っていくだなんて恐ろしやだよ。プーチンよりも恐ろしやだよ。そもそも未踏ルートだから(これを先に言うべきだった)、どこにテント場があるかなんて分からん状況で70度の壁を登ってるんだよな。とんでもない悪天候のなか、登って登って平らな場所を見つけてテントはるの。ホテルも予約せずに旅に行くだなんて考えられないと思っている僕からすると信じられんのよ。平らな場所が見つからなかったらアイゼンとピッケルのお化けだけを頼りに氷の壁にへばりついてないとならないんでしょ?凄いよ、体力だけで無く勇気がすごい。どんだけドMだよと(失礼)。
とにかくまぁ、登山のイメージを根底から覆す番組だった。NHKをつけっぱなしにしておいて良かった。NHKのそういうところが好きよ。そして登山家の皆さまを心の底から尊敬します。くれぐれも気を付けてね、登山家の皆さま。