ハッセルブラッドから

皆さまお忘れかと思うけども、このブログは写真に関する話題を書き連ねるためのものなのよ。でも一昨年の秋くらいからかな、妻のお腹のなかに子供ができてからというもの、写真を撮りにでかけることもままならなくなり、それと比例して写真に関する話題も減ったわけ。でもね、今日は素敵な話題が飛び込んできたもんで、ウルトラ久しぶりに写真に関することを書いちゃうよ。

あのさ、ハッセルブラッドから発表があったじゃない。今年の秋から907X 50Cを発売するって。これいいよね~。ハッセルなのに小さい。そして液晶がチルトするところがいい。欲を言えば90度くらいチルトしてほしいところだけど、これでもまぁいいわ。
僕ね、今から13~4年くらい前なのかな。もしかすると15~6年くらい前なのかもしれないけど、ハッセル使ってたのよ。それまでは一貫してNikonユーザーだったんだけど、もうちょっと楽しみながら写真を撮りたいなってことでハッセルを買ったの。500C/Mね。レンズはプラナー80mm。もー楽しくてさ。何が楽しいって、撮ってる感が半端ない。「バシャン!」って音がいい。そして最も僕が嬉しかったのはファインダー。ウエストレベルのものを付けてたんだけど、アレさ、上から覗き込むじゃない。だからだと思うんだけど、人物を被写体とするときにも視線が合わないような気がして緊張しないのよ。それが僕にとってとてもよかったの。フツーのカメラで人物を撮るとド緊張しちゃってダメなのよ。視線が合い続けるのが本当にダメで。でもハッセルだと大丈夫。下向いてるもんだから、被写体と目が合ってる感じが全くしない。だから僕にとってはとても便利なカメラだったの。あの四方を囲まれたファインダーを覗いてると「ひとりになれる感」もあったしな。なんかこう、どこか違う世界に行ったかのような感覚になるの。万華鏡を覗いてるみたいな。だから写真を撮ってるのに落ち着くという「セラピーかよ!」的な効果もあったのかもしれない(笑)。
907X 50Cは500C/Mとは違うからそんなセラピー的な効果は期待できなさそうだけど、それでもやっぱり気になるんだよね。あの頃の感覚が蘇りそうで。70万ちょいという価格は安くは無いけどライカよりは安い(笑)。気になってるんだよね~。

CFV II 50Cデジタルバック + 907Xカメラボディ