この時期の大学病院

癌の定期健診のために少なくとも月に一度は大学病院に通っている。最近はコロナウイルスが怖いじゃない。だからなるべくなら病院にも行きたくないし電車にも乗りたくはないんだけど、こればかりは仕方が無いからね。
でさ、病院に着いてから驚いたんだけど、入口にマスクをした職員がたくさんいるのよ。普段はそんなとこ警備員さんくらいしかいないんだけど、たくさんいるの。物々しいの。何してんのかと思ったら、病院へ入る人全員へのアルコールを使った手の除菌を徹底しているのと、マスク着用の確認をしてんのよ。で、自動ドアの横には仰々しい機械がおいてあってさ、一目して「熱を計ってんだな」ってことが分かった。もしそこで引っかかったら入ってすぐ右側にある部屋に連れていかれるようになっていた。というか、職員の立ち位置からしてそう見えた。普段は使われていない部屋なんだけど、そういう用途があんのね。うまく考えられてんのか何なのか。
で、いつもの病院と圧倒的に違うのが人の少なさ。その大学病院では入口に当日の予約者数を掲示してるから分かるんだけど、その日は2,000人ちょいって掲示されてた。いつもは3,500~4,000人ちょいだから通常時の1/2くらいだね。でもさ、1/2とは思えないくらいに全然人がいないの。その日は診察だけじゃなくて検査もあったから午前と午後の二回病院に行ったんだけど、午前も午後もガラガラだったもんな。各階もガラガラ。予約時間通りに診察室に呼ばれるし、会計なんてすぐだったよ。いつもは会計の受付をしてから4~50分くらい待つんだけど、受付をしてからすぐに僕の番号が表示されたから支払機で支払ってすぐに帰れた。iPhone見るヒマも無かったわ。会計の待合も全然人がいないから全然怖くなかった。「密」じゃ無かったよ。
大学病院ってさ、病人のなかでも上位の人が来るところというか重い人が来るところというかそんなイメージがあったんだけど、さほどでも無い人もけっこういるのかもしれないなと思えた。歯科の方では僕は「緊急性が無い人」ってことで予約を6月まで後ろ倒しされちゃったけど、同じように予約を後ろ倒しされた人がたくさんいるからここまで空いてるってことだよね。耳鼻科の方では僕は「緊急性がある人」みたいだからまた来週も通院だけどさ、いつもこれくらい空いてれば有難いなとは思える。ついでに言うと、付き添いの人は待合室では患者優先で物事を考えてもらえると助かるわ。二人も三人も付き添いいらないでしょ。そしたらいつももっと空いてるはずだと思えるんだよね。