なぜ保育園に入れたのか

区から保育園の内定通知をいただいたわけだけど、実は落ちると思っていた。
僕が住む区は点数制で、フルタイムの共働きだと100点、勤続年数が1年以上だとプラス何点というように加点と減点をしていって、多くの家庭は109点になると思うの。その109点ってのが実質的にはボーダーラインで、それよりも点数が少ない家庭はなかなか厳しく、それよりも多い家庭は希望の光に満ち溢れるという感じ。で、我が家も109点だったはずで、しかも僕の年齢が高いからさ、自ずと20~30代のご家庭と比べれば世帯年収も高くなる可能性が高くてさ、ってことは「落ちるでしょ」と思うのが普通だと思うんだけど、なぜか第一希望の保育園の内定をいただくに至ったのよ。なぜか。確かなことは調べようが無いから知らんけども、推測するには僕が癌を患って通院してたからだと思う。提出する書類にはそのあたりのことを書く欄があってさ、そこには提出時の状況を書くことになってたから、正直にありのままを書いたの。「舌癌 月3回通院」って。おそらくは、そのあたりのことが加点の対象になったんじゃなかろうかと。それ以外考えられないんだよね。公共放送局で流れていたドラマの中で「保育園に受かりたいならご主人を殺しなさい」みたいなセリフがあって驚いたんだけど、それ、ホントだと思う。もちろん冗談で言ってたんだけど、今回の件を受けて、そのあたりのことって点数に繋がるんだろうなと思えた。保育園に入れるために離婚をして点数を稼ぐご家庭もあるくらいだし。

ってことで、癌になってよかったこと。生きる目的が分かったことと、我が子が保育園の内定通知をいただけたこと。ひとつ増えた。