かわいいのか否か

ここのところ、我が子は寝る前にぐずるようになった。以前は比較的スムーズに寝てたんだけど、大声で泣くようになったのよ。あまり疲れていないから眠く無いのか、暑いのか、布団が硬いのか、おっぱいが飲み足りないのか何なのか。教えてくれないから分からないんだけど、そんなときは抱っこしてベランダに出ることが多い。ベランダに出るとキョロキョロして周りを見るの。その作業を続けていると多少は疲れるみたいで、そのまま寝ることもある。一昨日だったかな、寝かそうとしたらやはり泣き出してね。その日は注文していた「モーニング娘。’20」の初回特典付きの限定版のCDが届く予定で、その時には既にポストに投函されていたみたいだったから、これはグッドタイミングってことで我が子を抱っこしたまま1階のポストを見に行った。
エレベーターを降りるとすぐにどこかのおばさんに遭遇した。我が子を見て「わ~、かわいいわね!」と言ってくれた。そこまではいいんだけど、続けて「お名前は?」と。僕は個人情報の取り扱いには十分に気を付けているのだけれど、同じマンションの住人から名前を聞かれて答えないわけにもいかないかなと思え、「〇〇です」と伝えてしまった。なんか悔しい。で、けっこうすぐに別れ、そこからポストに向かおうとしたら今度はオッサンが近づいてきて「お!かわいいな!」と。しかもオッサンもポストに向かうところだったらしく、そこまでランデブーをすることになった。歩きながら、ポストを開けながら、エレベーターに乗りながら「かわいいな!」を連呼してくれた。僕の方が先に降りたので、オッサンに向かって我が子の手を降り「ほら、バイバイって」と言いながらお別れした。
普段買い物をしているときにもかわいいかわいい言いながら寄ってきてくれるご年配の方々は多いんだけど、こんなときにいつも思うのは、我が子を見てかわいいと言ってくれる方々は「我が子」という特定の個体に対してかわいいと言ってくれているのか、それとも「赤ちゃん」という大きなくくりに対してかわいいと言っているのかどちらなんだろうかということ。いやさ、ビジュアルの好みって人それぞれじゃない。実際、僕が見ても「この子はかわいいな」と思える子もいれば「この子はお父さんに似ちゃったんだな。」と思える子もいるわけで。だからみんながみんなかわいいわけじゃ無いと思うの。それにも関わらず道行く多くのご年配の方々が「かわいい」と言いながら寄って来てくださるわけでさ、ということは、特定の個体に対してかわいいと言っているのではなく「赤ちゃんはかわいいな」という目で見ているのではなかろうかと推察しているのよ。我が子ですからかわいく無いよりはかわいいと思っていただけた方が嬉しいんだけど、なんかこう、ここまでかわいいかわいい言われると「そうじゃろう。僕らの子供だからな!」みたいに調子に乗ってしまいそうな自分もいるので、「うん、この人たちは我が子を通して全世界の子供たちにかわいいと伝えているに違いない」と思うようにしようと思っている。その方が安全だなと。我が身がさ。

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