昔撮った写真

2~3年前の年末に、それまでに撮りためた全ての写真のデータが入ったNASが吹っ飛んだことは既に何度か書いた。エプサイトさんで展示させていただいた作品のデータを含め、本当に全てのデータが吹っ飛んだ。業者さんに依頼をして8割ほどのデータは復旧できたはずだけど、ファイル名もフォルダ構成も撮影日も全部が全部吹っ飛んだので、ファイルをダブルクリックして開いてみないと何が写っているのかが分からない状態。何があって何が無いのかが分からんのよ。そんな状態なのでそのデータが入った外付けHDは「開かずの扉」ならぬ「開かずのHD」になっているんだけど、昨晩ね、超久しぶりに開いてみたの。開いてひとつひとつのファイルをダブルクリックして閲覧したのよ。そしたらさ、当時はノーマークだったんだけど、今の僕からすると「これいいな」と思えるものがいくつか見つかったんだよね。これってさ、僕の好みがどんどん変わっているのか、当時の僕は見る目が無かったのか、もしくはその逆なのか、どれなんだろうね。まぁいずれにしても日の目を見ていない写真は山ほどあるわけで、それらのなかから決して数は多くは無いけれど「いいな」と思えるものはあるわけで、もっと言うとPhotoshop(というか正確には「Camera Raw」)の機能も地道に上がっているからかつてはできなかった表現もできるようになっているわけで、ストックされている写真だけを使っても何度か展示できるんじゃなかろうかと思えてしまう。とはいえ本心は「また撮りに行きたいな」なんだけどな。

っつーか、波打ち際を撮った写真を見てるとさ、オレよくこんなの撮れたなと思えてくるよ。ボディーもレンズもマニュアルのカメラを使ってさ、夜明け前でファインダーを覗いてもほとんど何も見えない状況のなか、波がくるたびに足が沈むような場所で手持ちで置きピンして撮ってるんだよ。波打ち際でファインダー覗いてもらえれば分かると思うけど、波って速いのよ。しかもいい波って同じ場所で待っていても来るもんじゃ無いしさ、そんな状況下で狙った写真を撮るって大変よ。よくやってたなぁって自分を褒めちゃう。オレえらい。頑張った。