絶壁対策

僕の日記を熱心に読んでくださっている皆さまならご存知と思うけれど、僕にとっての最大のウィークポイントは後頭部が絶壁なことで、これをいかに隠すかということに人生の大半のエネルギーを費やしている。ヘッドレストのある椅子でも絶対に頭は付けないし、旅行等では宿泊施設にいつでも髪の毛を濡らすことができる場所があることとドライヤーの有無を事前に調べるし、病院や歯医者等の診察時には必ず帽子を持って行く。診察台に寝かされるとふわっとセットした後頭部が潰れちゃうからね。帰りは帽子被って帰るの。その苦労というか気づかいというか、そんなことを小学生の頃から今までずっと続けてきていたんだけども、最近ね、分かったの、絶壁を目立たなくするためのベストな髪型が。それはね、髪の毛を伸ばすこと。これだけ。「え?それだけ?」と思うでしょう。分かる、分かるよ、その気持ち。「そんなの今まで気づかない方がおかしい」と思う方もいらっしゃるでしょう。そうね、それも分かる。あなたが正しい。ではなぜ47にもなってようやくそこに行きついたのかというと、今までも髪の毛を伸ばしたことは無くは無いんだけど、単に伸ばすだけだとダメだったからなのよ。これさ、説明すんのめんどくさいな。自分で書き始めておいて説明すんのめんどくさい。ざっくり言うから雰囲気で受け取ってもらいたいんだけど、伸ばすだけだと全部伸びちゃうのよ。だから伸ばしても絶壁であることは分かっちゃうの。なのでツーブロックにすればいいの。絶壁の部分にボリューム持たせて、なんつーの?うなじ付近というか縁というか分からんけど、とにかく絶壁の下は短くすんの。で、セットは髪の毛が生える方向に逆らわずにおこなうの。そうすれば絶壁は目立たなくなる。でもそうなると自ずと髪型は決まってきちゃうでしょ?自分の好みの好きな髪型にしたいじゃない。オールバックとかさ、髪の毛を逆立てるとかさ、スティーブ・ティモンズみたいにするとかさ。スティーブ・ティモンズといえばカーチ・キライを思い出すけども、言うなれば、絶壁を隠そうとするとカーチ・キライみたいな髪型になっちゃうってことよ。でも僕はキライみたいな優等生チックな髪型よりもティモンズみたいな攻撃的な髪型が好きなのさ。それよそれ、言いたかったのは。キライにすりゃいいのにティモンズにしたがるもんだからダメだったの。そんなんだから長いことベストな髪型にたどり着けなかったわけよ。え?いっそのことサムエルソンみたいにすればいいって?バカ言うな、逆に絶壁目立つわ!「弾丸サーブ」っておい!
ってことで、見事なオッサンに成長した今ではスティーブ・ティモンズよりもカーチ・キライの髪型の方が似あうというか歳相応になったもんで、自然と絶壁も隠せるようになりましたよ、という話。めでたしめでたし。