どこからどこまで

ある写真家さんの展示を見に行った際、そのプリントの美しさに驚いたことがある。その写真家さんの書籍やら写真集は持っていたものの、展示を拝見するのは初めてで、本物(オリジナルプリント)はこれほどまでに凄いものなのかとその差にとても驚いた。「いやー、やっぱり違うもんなんだなぁ。写真集で満足してないで、これからは本物を見ないとイカンな。」なんてことを思いながら帰路についたんだけど、数日後、そのプリントはご本人によるものでは無く、他の方に依頼したものだと知った。撮影者とプリンター(含レタッチャー)が別人であることは珍しく無いけれど、その方は(普段は)ご自身でプリントされる方だと知っていたし、展示されていたプリントがあまりにも美しいものだったので、正直、がっかりしてしまった。ま、知らずに見ていた僕が悪いんだけど。
先にも述べたけれど、撮影者とプリンターとが別人であることは珍しくも何とも無い。フィルムの頃も、モノクロは自分で現像する人も少なくなかったけれど、カラーについてはプロショップにお願いすることが通常だった。「ここをもうちょい明るくして…」なんてことをお願いしていた。ただなんつーか、あそこまで美しくプリントできる技術をお持ちの方がいらっしゃるのなら、ぜひともその方のお名前も出してあげればいいのになと思えてな。音楽の世界では作詞と作曲だけで無く、編曲、アレンジャー、プロデューサーの名前も出てるよね(CDの話)。なので写真の世界もその作品づくりに携わった全ての方、たとえばプリンター、レタッチャー、額装してくださる方など、その全員のお名前をどこかに小さくでもいいので出してあげてもいいんじゃなかろうかと思えた。全ての作業をひとりでおこなっているのでは無ければね。

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