写真における習作

「習作展」と銘打たれた展示を目にすることがある。そのたびに「習作って何?」と思っていた。僕が持つ知識では、習作とは練習として制作された制作物のことを指すのだけれど、それを展示して披露するという発想が僕には無いために、いまいち分からずにいた。今日になってスイッチが入ったので調べてみたところ、習作とはやはり練習として制作された制作物のことを指す言葉で、それが絵画や音楽の世界だけでは無く写真の世界においても同義として使われていることが分かった。やはり練習として制作(撮影)したものをそのまま展示してるんだね。
なんだろう、この部分って人それぞれだと思うんだけど、「習作」と言われるとあまり見る気がしなくなる。なんであなたの練習過程のものを見ないとイカンのよと思えてしまう。習作展と銘打つことで逃げているのかな?とも思えてしまう。ただ、それがもし既に活躍されている方というか僕が好意を持っている作家さんのものであれば話は別で、それを見ることで、現在の作風に至るまでの経緯というか努力と言うか苦悶というかそんなものを知ることができるだろうから、それであればアリだろうなと。
あと、生徒さんたちの作品を集めて展示することを「習作展」と銘打つこともあるみたいだけど、それってなんかちょっと失礼じゃなかろうかと。「皆さまのレベルにはまだまだ達してはおりませんが、ぜひともこれまでの成果を展示させてください。」という思いの現れなのかなとは思うけれど、それでも頑張って制作したものを展示するのだろうから、それを習作と呼んでしまうのはちょっとなぁと思える。生徒さんの作品だろうが何だろうが、それは立派な作品だと思えるのよね。
っつーことで、写真の世界における習作とはどんなものなのかは何となく理解できた。できたけど、僕の場合は今後も習作とやらを展示することは無いだろうなと思えた。人それぞれだからそれで良し。