森永純さん

写真家の森永純さんが亡くなったとのこと。

夜明け前の波打ち際を撮り続けていた頃、僕の撮る写真は「暗い」だとか「何だかわからない」なんてことを言われたりもしていた。内心「分かってもらおうとは思って無いし」なんてことも思っていたけれど、作品として世に出している限りはそのあたりのことも意識しないとならないものなのかな…と悩んだりもした。森永さんの作品と出会えたのはその頃で、同じ…と言ってしまうとおこがましいけれど、波を被写体としている森永さんの言葉は僕の心にスッと入ってきて、救われたというか、安心できたというか、そんな気持ちになれた。
最近では海以外を被写体とすることが多くなってきたけれど、周りからの「何だかわからない」という評価は相変わらずで、ただあの頃と違うのは、それでいいと思えているところ。お会いしたこともお話ししたことも無いけれど、森永さんの作品と出会えたことで、僕のなかの「柱」は少し強くなったと思う。

森永純さん、80歳。ご冥福をお祈りいたします。そして、ありがとうございました。

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