最強のオーディオ

先日、まずまず高価なヘッドフォンを購入した。普段はさほど音楽は聞いていないけれど、唐突にヘッドフォンが欲しくなったので購入してみた。よく分からないけれどなかなかなヘッドフォンらしく、iPhoneにつないで聴いているだけでは勿体ないブツであろうことは僕にでも分かる。もっとね、いい音、今でいうとハイレゾってやつですか?それくらいの音質のものを聴かないと勿体ないほどのものなので、この週末はハイレゾのポータブルプレーヤーというものについて調べていた。データの種類やハイレゾ対応の音楽のダウンロード方法についてはまずまず理解ができ、今日出社してから部下とともにそのあたりのことを議論していたのだけれど、その議論の結果、なんつーか、ハイレゾになんてしなくてもいいんじゃねぇかって気になってきている。もちろん音質は格段に向上するはずだけれど、一曲買うにもなかなかな金額だし、普段僕がよく聴いているような古い曲はハイレゾ化されていないし、そんなこんなでいろいろと天秤にかけていった結果、「今じゃなくて良くね?」に至った。もうちょい時代が進んで「ハイレゾで当たり前」となった頃でいいかなと。いまここ。
で、今使っているiPhoneを使ってハイレゾを聴く方法もあるようなのでそれについて調べていたら、いつの間にかiPhoneでは無くオーディオについて調べるに至ってしまった。昨今ではDENONが幅をきかせてる(失礼)んだなぁとか、サンスイって無くなったのか~とか、ネットワークオーディオプレーヤーって何だよとか。中学生の頃はオーディオが好きで、戸塚にあったヤマハ系列のお店やら横浜の量販店のオーディオ売り場を頻繁にパトロールしていた。パンフレットをいっぱいもらってきて、そのなかから「僕が選ぶ最強のオーディオ」なんてものを選んで自分の机の上に鉛筆で絵を描いていた。「アンプはマランツ、スピーカーはリン、カセットデッキはナカミチだなー。」みたいな。あの頃からオーディオの世界もずいぶんと変わってしまったみたいだけど、やっぱりなんつーか、こういうのを見ているとムズムズしてくるね。中学生の頃の血が騒ぐ。値段は激烈に高いんだけど、ライカと比べるとそうでもねぇなとか思えてしまうところが怖い。ライカを売ればこのシステムが2~3個買えちゃうぞとか。でもさ、こういうものは持ち家でなければイカンと思うんだよね。その性能を発揮するためには賃貸住宅じゃダメだ。ご近所さんにご迷惑がかからないようもろもろの準備を整えてから鳴らさないとイカンと思うので、騒いだ血には一旦落ち着いてもらい、数十年後にまた再発していただければと思う次第。まずはそこからなのよ。

ってことでヘッドフォンは宝の持ち腐れ状態になっちゃうけど、取り急ぎはいままで通りの生活に戻るんでござる。おわり。