結界

先日、訪問先で「無事に来れてよかったですね」的なことを言われた。「?」と思ったが、聞くとその土地には結界がはられているらしく、そこを目指したとしても来れない人は来れないらしい。過去にその土地の入口で気分が悪くなり引き返した人が3名、最寄駅で気分が悪くなった人が1名いたとのこと。それだけ聞くと、実はその土地が持つエネルギーが悪いもので、気分が悪くなった方々が繊細だっただけじゃねぇの?とも思えるのだけれど、まぁヨシとしておいた。そもそもそういう話をしに行ったわけでも無いので。ただまぁ詳しく聞く限りはその場所はほにゃららな方が手を加えたほにゃららな土地のようで、気軽には扱えない内容に思えたので書かないけれど、こんな場所にこんな土地があるだなんてと驚きはした。分からないもんだね~。すごいね~。
いちおう説明しておくと、「結界」ってのは一般にはあまり馴染みが無いもので何か特別なもののように思われているかもしれないけれど、実はさほど特別なものでは無いのでござる。神社にも結界がはられているし(鳥居があるでしょ)、数日前に書いた「盛り塩」も、アレは塩を盛ることで結界をはっているということだからね。ただ僕が訪れた土地はもっと大規模にと言うか、かなり厳密にマジで結界をはった場所だということ。そのあたりの違いはあるけども。
数年前に訪れた高野山も凄くてね、いきなり空気が変わる場所があって、何度もその場所を往復して確かめたことがある。一歩前に出ると空気が重く、一歩後ろに下がるとフツーになるというね、それくらい明らかな「目に見えない壁」があった。意図的にはったものなのか、それともそうなってしまったものなのかは知らないけれど、すげーなーと思ったことを覚えている。
あとね、結界ってのはけっこう便利なもので、大事な取引があるときにはある方法で結界をはることもあるし、車で遠出をする際には車に結界をはって交通事故を予防したりもする。そのくらい身近なものなので、これからは「結界」では無く「おまじない」と呼ぶようにすればいいと思う。親しみやすくなる。