嫌い

20160726

以前上野あたりからタクシーに乗った際、確か衆院選が近かったのか何かの影響だろうけれど、運転手さんが唐突に自民党の批判を始めた。僕は自民党を応援しているわけでも安倍さん大好きなわけでも何でも無いけれど問われてしまったからには答えるのが人の常というもので、政治と言っても経済やら福祉やら外交やら国防やら国民の願いは多種多様であり、それら全てを踏まえたうえで国を運営していく必要があるわけで、与党に必要なのは実行力だと。前回の民主党政権を見る限り、今の野党に実行力があるとは思えないと。再度の政権交代が国益に繋がるとは思えないと。とは言え自民党がベストとも思えないので、なんらかのテコ入れは必要でしょうねとやんわりと伝えた。しばらく話題を変えられたが、家につき料金を支払い車を出たあとに車内から罵声を浴びせられた。社会人としてと言うか客商売としていかがなものかなぁと思ったものの、それよりも会ったことも無い人のことを「死ね」とまで言えてしまう人って凄いなぁと思った。僕にも嫌いな人はいるけれど、会ったことの無い人、つまり多くの場合は著名人ということになるけれど、そんな自分からは遠いところにいる方々のことをそこまで嫌いにはなれない。「なんとなく苦手だな」程度だ。その人のことを知らないんだもの。「アベ死ね」と言っている人と会話をする機会があっても、アメリカの犬だとかお腹痛くて総理をやめただのどうにも腑に落ちない答えしか返って来ない。なるほどと思える意見には出会えていない。つまりはあのタクシーの運転手さんと同じく、単に嫌いなだけなんだろうなと。
なんつーか、死ねと言えてしまうほどに嫌いな「見ず知らずの人」がいるって凄いと思う。大好きと言える人もその倍くらいいてもらいたい。

そんな今日は姉の誕生日。おめでとう。